退寮、さらば埼玉!

 

 

 

うしろをふり向く必要はない。

あなたの前にはいくらでも道があるのだから。

 

-   魯迅   -

 

 

もう出勤しなくて良いのか……そんなことを思いながら目が覚めた

正式な満了日は2日後なのだが、有給を取った為

もう工場に行くことはない、1勤で終わった為や

他の1勤の人の足音やドアの音で目が覚める

 

日課の朝のコーヒーを飲みながら、バスが工場に走っていくのを

部屋から眺める、昨日まであのバスに乗っていたのかと思うと

なんだか不思議な気分だ

 

……なんて私もあまり悠長な事を言っていられない

明後日にはもうこの寮から退寮する予定を組んでいるので

荷物をまとめたり、部屋の掃除をしなければならない

大きい荷物は冷蔵庫位だが、衣服や様々な小物

2年も居れば物も増えるので、それらをダンボールに詰め込んで

明後日は最初来たときと同じ様にボストンバッグ1個にする予定なのだ

 

まず冷蔵庫の中の物を片付ける、明日には冷蔵庫とダンボール箱を数個

引越し業者に運んでもらう事になっているので、早めに電源を抜いておかなければならない

ダンボール箱には小物やその他の物を詰め込む、それと同時に部屋の掃除も始める

トイレや洗面台、そこまで部屋も大きくないので、汚してない限り大丈夫だろう

たまに定期点検の時にしか掃除をしない人もいるそうだ、そういう人は大変かもしれないが……

 

そのような感じで時間が過ぎていき、あっという間に1勤の皆が帰ってきた

仕事をしていると時間が経つのが遅いのに、寮にいるとあっという間だ

そして夕食を食べ、テレビを見ながら荷物の整理をして1日が終了

 

 

2日目、昨日よりも少しゆっくりと起きる

今日は引越し会社が荷物を取りに来るので、ダンボール箱へ

ボストンバックに詰め込む分以外をすべてまとめる

ちなみに昼は寮の2勤の人達と食べる、周りの人が1勤とぜんぜん違うので

なんだか新鮮である

 

そんなこんなで1勤の人たちも帰ってきて、最後に風呂に入ってから

残りの荷物を全部ダンボールに詰め、管理人に冷蔵庫やダンボールを運ぶ為の

手押し台車を借りて、一階のロビーに荷物を運んでおく

冷蔵庫を台車まで載せるのは少し苦労したが、載せてしまえば

あまり大きな冷蔵庫ではないので、比較的なんとかなった

 

ロビーで待っていると、引越し会社のトラックが寮の入り口で止まる

2人組みかと思ったが1人のようだ、冷蔵庫もあるのに大丈夫かな?と思ったが

軽々と冷蔵庫を運んでいるのをみて、感心するのと共に引っ越し会社では

勤務できないなぁ〜と感じるのだった

 

引越し会社のトラックが寮から出発し、ついでに管理人に明日の午後に退寮する旨を

伝えると、その際に最後の部屋確認をしますと言われる

部屋に戻ると、最初に来たときと同じように物がなく、なんだか寂しい感がした

こんなに広かったかな?なんて事を思いながら、広い部屋に最後の布団を敷く

 

 

 

そして最終日、今日でこの寮ともお別れだ

もうコーヒーも入れられないので、自販機で買ってきて飲む事にする

布団のシーツをはがし畳んでおく、特にやる事もないので

テレビをみたり、スマホをいじりながら昼まで過ごす

なんだか働いてる人に申し訳ない気持ちになる

やることもなくゴロゴロしていても腹はすいてくる

未だに会社の昼ごろになると、食べたくなるのだ

既にリズムに成ってしまっている

寮での最後の食事をする為に食堂まで行き、ご飯を食べる

最後のご飯はピタパンサンドだ

 

食事をゆっくりと取り、最後の部屋の確認をしてもらう為に

管理人を呼びに行くことに、ちょうど時間もあるという事なので

管理人と一緒に部屋に戻り、一通りのチェックを受けて問題ないことを確認し

掃除なども「これで大丈夫」と言われる、あとで専門の掃除の業者が来るらしい

布団一式を回収してもらい、表札も取り外される

表札をはずしてもらう際は、なんだか会社のロッカールームのネームプレート

を外す際と同じ様に、なんともいえない寂しいようなそんな心境に成る

「これで確認は終了なので、最後は鍵を掛けて管理室に来てください」

と言われ管理人は出て行く、どうやら他の部屋も今日出て行く人がいるようで

忙しいようだ

 

少し休憩をしてから、まだ電車の時間には余裕があったが

早めに寮を出ることにした

ボストンバッグに残りの荷物を入れ、貴重品などをチェックしてから

再度部屋を見渡す、いろいろあった2年間だったな……

3年過ごすとさらに感慨深いのだろうか?そんなことを思いながら

忘れ物がないか確認して、最後の戸締りだ

靴を履いて外に出る、部屋の鍵をしっかりと閉め

キーホルダーから部屋の鍵を取り外し

1階の管理人室へ向かう

 

管理人に鍵を渡しながら「今までお世話になりました」と

声を掛けて少し談笑をしてから、「勤務お疲れ様でした」と言われ別れる

寮の玄関から外にでると、天気は良いがまだ寒い

コートの前を閉めて、バス停へ向かう前に

もう来ることはないだろう寮を一度見る

せっかくだし一枚記念に写真を撮ってから

ボストンバックを担いで、家路につくのであった

さらば埼玉、さらばホンダ!

 

 

ホンダ期間従業員日記終わり。

 


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