部屋。

疲れた人は、

 

しばし路傍の草に腰を下ろして、

 

道行く人を眺めるがよい。

 

人は決してそう遠くへは行くまい。

 

- ツルゲーネフ -

 

 

管理人から渡された鍵を受け取り、自分の部屋に向かう

いったいどんな部屋なのか、少し緊張しながらドアを開ける。

 

部屋の大きさは8畳ほど、トイレと洗面所がついており

さらにクローゼットもあり、荷物も十分おける広さである

もちろん床はフローリングになっていて、畳ではない。

 

部屋の設備としては、エアコン・テレビ台とテレビ19型一台

折り畳みのローテーブル、あとは寝具一式が置いてある

 

冷蔵庫はないのか、と思うが贅沢は言えない

トイレも洗面所も部屋にあるのだから、共同を覚悟していたくらいだ

なかなかいい部屋だな、そう感じた。

 

持ってきたボストンバックを置き、荷物を整理する

下着・普段着・靴下・タオルなど・・

着替えなどは持ってきたが、風呂道具や生活消耗品は持ってきてはいない

あまり荷物を増やしたくなかったからだ、後で買い物に行かなくては

スマホで近隣の地図を調べながらそう思った。

 

コンビニが歩いていける距離にある、移動手段がないので

歩き以外に方法はないのだが、自転車などがあれば便利だろう

管理人が25分ほどいけば、大きいお店があると言っていた事を

思い出す、しかしこれから知らない町を25分もかけて歩きたくはない。

 

今日のところはコンビニで必要なものを買い、そのお店には後日行く事にする

そう考えながら、身支度を整えて部屋を出る準備をした

 

外はすでに暗く寒い、玄関ロビーを抜け、頬に当たる冷たい風を感じながら

コンビニへと歩いていく。

 

 

 

コンビニに到着し当面必要な物を選ぶ、風呂道具に歯ブラシ・トイレットペーパーなどだ

幸いトイレにはお情けで1ロール置いてあった、しかしそれではすぐになくなってしまう可能性もあったし

念のため買っておいて損はない。

 

両手に荷物を抱えて寮に戻る、玄関ロビーはオートロックになっており部屋の鍵で開けることができる

なかなかセキュリティもしっかりしていた。

 

部屋に戻り、今度は食堂に夕食を食べに行く

食堂の中に食券販売機があり、そこで券を買って食べるシステムの用だ

夕食はとてもおいしかった、ホンダの食事は寮であってもおいしい

ご飯とお味噌汁はお替りできるようだ。

 

夕食も取り終わり、次は風呂に入りに行く。

お風呂は共同風呂であったが、脱衣所・浴室ともに広く綺麗だ

同時に入りたくはないが20人は一度に入れるだろう

私が入った時は、ほかに人が2人しかおらず

とてもゆっくりと入ることができた。

 

お風呂上りに少し探索をする、共同スペースには食堂のほかに

ダイニングキッチンもあるようだ、共同トイレもあり

私は吸わないので関係ないが、喫煙室もあった

自販機なども置いてあり、飲み物ならここで買えるだろう。

 

 

頃合いをみて部屋に戻り、明日の初出勤に備える

といっても明日は受け入れの説明などを合同で行うらしいので

勤務するわけではないらしい。

しかし初の寄居工場勤務に、少しの不安と緊張を感じながら

布団に入るのだった。