初出勤。

自分の心を支配できぬ者に限って、

 

 

とかく隣人の意志を支配したがるものだ。

 

 

- ゲーテ -

 

 

初出勤の朝、目が覚める、寒い・・

それでも部屋の温度は、13度ほど

外に比べれば暖かいはずだ。

 

 

布団から起き上がる、冷たい水で顔を洗うと目が覚めた

部屋にはまだ何もないので、コーヒーを作ることもできない

 

 

とりあえず、テレビをつけて、天気予報を見ながら

昨日コンビニで買ってきた朝ご飯を食べる

食べなが荷物の整理をしていると、いい時間になった。

 

そろそろバスが来る予定だ

 

忘れ物がないかどうか確認し、部屋を出る

部屋を出ると昨日一緒に来た方がいたので

挨拶をして、少し話しながらバスに乗り込んだ。

 

バスは予定通り、寄居完成車工場に出発する

 

工場まで大体15分くらい、はじめて見る景色を眺めながら

進んでいくと、ホンダの看板が見えた

工場は山の上にあるようで、バスが坂道を登っていく

玄関正面にバスの停車場があるらしく

そこでバスは止まった、ドアが開く。

 

皆に続いてバスから降りると

向こうの工場玄関から、担当の人と思われる人が歩いてくる

 

「おはようございます、これから受け入れ会場に向かいますので

ついてきてください」


私たちは、その人について工場に入っていった

玄関をくぐり階段をのぼると、そこは椅子や自販機がおいてある待合室

のようになっている。

正面に守衛の窓口があり、その横に駅でよくみる自動改札機のような機械が

並んでいた。

 

「社員証が入場証になっていますのでこれを機械にかざしてください」

 

なるほど・・昨日もらった社員証にはICチップが付いていたがこのためか

そう思った。

ちなみにこの社員証、食堂の利用から、工場内の自動販売機、売店での購入

すべてこれで支払いできる、なくさないようにしなければ。

(もちろん後で給料から天引きになる)

 

皆が改札を抜けると、今度はこれから毎日着る作業着、個人用のロッカーのカギを受け取る

作業着は職種によって違うらしく、つなぎのジャンプスーツか普通の上下別作業着がある

しかも驚くことに、ホンダの作業服は真っ白なのだ、汚れが目立つため洗うように意識を向ける為らしい。。

 

私は組み立てなので、つなぎを受け取った

 

全員着替え終わると今度は、受け入れのホールに移動することになる。

 

 

部屋。

疲れた人は、

 

しばし路傍の草に腰を下ろして、

 

道行く人を眺めるがよい。

 

人は決してそう遠くへは行くまい。

 

- ツルゲーネフ -

 

 

管理人から渡された鍵を受け取り、自分の部屋に向かう

いったいどんな部屋なのか、少し緊張しながらドアを開ける。

 

部屋の大きさは8畳ほど、トイレと洗面所がついており

さらにクローゼットもあり、荷物も十分おける広さである

もちろん床はフローリングになっていて、畳ではない。

 

部屋の設備としては、エアコン・テレビ台とテレビ19型一台

折り畳みのローテーブル、あとは寝具一式が置いてある

 

冷蔵庫はないのか、と思うが贅沢は言えない

トイレも洗面所も部屋にあるのだから、共同を覚悟していたくらいだ

なかなかいい部屋だな、そう感じた。

 

持ってきたボストンバックを置き、荷物を整理する

下着・普段着・靴下・タオルなど・・

着替えなどは持ってきたが、風呂道具や生活消耗品は持ってきてはいない

あまり荷物を増やしたくなかったからだ、後で買い物に行かなくては

スマホで近隣の地図を調べながらそう思った。

 

コンビニが歩いていける距離にある、移動手段がないので

歩き以外に方法はないのだが、自転車などがあれば便利だろう

管理人が25分ほどいけば、大きいお店があると言っていた事を

思い出す、しかしこれから知らない町を25分もかけて歩きたくはない。

 

今日のところはコンビニで必要なものを買い、そのお店には後日行く事にする

そう考えながら、身支度を整えて部屋を出る準備をした

 

外はすでに暗く寒い、玄関ロビーを抜け、頬に当たる冷たい風を感じながら

コンビニへと歩いていく。

 

 

 

コンビニに到着し当面必要な物を選ぶ、風呂道具に歯ブラシ・トイレットペーパーなどだ

幸いトイレにはお情けで1ロール置いてあった、しかしそれではすぐになくなってしまう可能性もあったし

念のため買っておいて損はない。

 

両手に荷物を抱えて寮に戻る、玄関ロビーはオートロックになっており部屋の鍵で開けることができる

なかなかセキュリティもしっかりしていた。

 

部屋に戻り、今度は食堂に夕食を食べに行く

食堂の中に食券販売機があり、そこで券を買って食べるシステムの用だ

夕食はとてもおいしかった、ホンダの食事は寮であってもおいしい

ご飯とお味噌汁はお替りできるようだ。

 

夕食も取り終わり、次は風呂に入りに行く。

お風呂は共同風呂であったが、脱衣所・浴室ともに広く綺麗だ

同時に入りたくはないが20人は一度に入れるだろう

私が入った時は、ほかに人が2人しかおらず

とてもゆっくりと入ることができた。

 

お風呂上りに少し探索をする、共同スペースには食堂のほかに

ダイニングキッチンもあるようだ、共同トイレもあり

私は吸わないので関係ないが、喫煙室もあった

自販機なども置いてあり、飲み物ならここで買えるだろう。

 

 

頃合いをみて部屋に戻り、明日の初出勤に備える

といっても明日は受け入れの説明などを合同で行うらしいので

勤務するわけではないらしい。

しかし初の寄居工場勤務に、少しの不安と緊張を感じながら

布団に入るのだった。

 

寮、到着。

焦ることは何の役にも立たない。

 

後悔はなおさら役に立たない。

 

焦りは過ちを増し、

 

後悔は新しい後悔を作る。

 

- ゲーテ -

 

 

バスに乗り込み狭山工場を後にする、バスは高速道路を走り

狭山市からどんどんと離れていく、街並みが自然豊かな景色に変わっていき

遠くに見えていた山も、だんだんと近くなっていった。

 

 

バスからの景色を眺めていると、とあるインターで高速を降りる

降りると周りは山だらけの場所で、バスに乗っている他の人も皆

ここはどこだろうか?といった感じであった。

 

 

インターの周りこそ畑や山ばかりであったが、少し一般道を走ると

住宅地や店舗が見えてくる、ほんとの山の中でなくて良かった

などと考えているうちに、しばらくは住むであろう寮へと到着した。

 

 

寮の外見はとても綺麗であり、まだ建てられて間もない感じもする。

寮の管理人らしき人物が外で私達を待っており、皆荷物を持ちバスを降りた。

 

 

皆がバスから降りると、バスはすぐに走り去っていき、見知らぬ土地で

置き去りされたようなされたような感じを覚え少し不安になりながらも

「皆さんついてきてください」

の管理人の声で、皆に続いて寮の中に入っていく。

 

 

寮の一室に集まった私たちはまず寮での生活についての注意事項や

寮の案内を聞き、そのあと一人一人に部屋の鍵を渡された。

その後、明日は通常出勤なので間違えないようにとの連絡を聞き

各自渡された鍵を持ち部屋に向かうのであった。

 

 

 

配属。

運がいい人も、

 

運が悪い人もいない。

 

運がいいと思う人と、

 

運が悪いと思う人がいるだけだ。

 

- 中谷彰宏 -

 

私たちは、狭山工場のホールに集められた、中は広く広報館といった感じで

各種車の説明の図や狭山工場の全体模型などがおいてある。

 

ホールの奥には机が設置されており、そこが受付らしい

「お名前をどうぞ」

若そうな社員らしき男性がそう言った

 

名前を告げると、今度は写真を撮る旨を伝えられる

社員証に使う写真らしい。

 

受付と写真撮影が終わると、今度は2階にある会議室で受け入れの説明や

安全への講習を受ける。

 

受け入れの説明によると、ここ埼玉製作所は3つの工場で成り立っているらしい

 

1つ目の工場はここ狭山完成車工場、ホンダの中心的な工場であり

川越市にも近く東京へのアクセスも良い

しかしながら2021年度をめどに閉鎖が決まっているそうだ

 

2つ目は埼玉県寄居町にある寄居完成車工場

寄居町は秩父にも近く、東京からは離れてしまうが、自然が多いところである

狭山工場が閉鎖後はこちらに機能を集約するらしい

 

3つ目は埼玉県小川町にある小川エンジン工場

名前の通りエンジンを主に作っている工場だ

寄居工場から5分ほどの場所にあり、こちらも山の中にある

 

この3つの工場のどこかに配属になるだろう。

 

 

私は寄居完成車工場に決まった。

 

 

受け入れの説明や安全講習などを受けた後は、昼食を取ることになった

社員から食券を一枚もらい、工場の食堂に皆で歩いていく

 

食堂はとても広く昔の工場とは思えないほど綺麗であった

ホンダの食事はとてもおいしいと評判のようで、私も食べてみると

とてもおいしいと思った。

 

 

食事の後は健康診断を受け、各寮にバスで移動となる

少しばかり話をした方ともここでお別れだ

彼の健闘を祈りつつ、バスに乗り込む。

 

 

 

 

 

 

 

 

第一章 この会社の名前はホンダ

 

 

トランプには「ババ抜き」って遊びがある、私は全力でババをひく天才だった。

冬空の寒さの中、私たちは埼玉県狭山市にあるHONDAの狭山製作所に集められ

この先の運命を告げられるのだった。


 

この度ホンダ期間工に募集して働くことになったので

ホンダ期間工のことをいろいろ発信していきたいと思います。

 

またこれからホンダの期間従業員に募集しようと思っている人の参考に

なるようにしたいです。

 

 

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